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「時短」の絞り込みを持つのは15社中11社で、呼び方は5通り。「女性医師」の項目は8社、「育休」は1社、「産休」は0社

この記事は、台帳に載せている24社の公式サイトを2026年8月20日と8月21日に読んで分かったことだけで書いています。テーマは勤務時間を短くする方向の条件、つまり時短勤務・当直の免除・復職とブランクです。

先に、この記事の立場を3つ書きます。口コミと体験談は書きません。うちは1件も持っていません。順位も付けませんそして、この記事は働き方の提案をしません。「女性医師はこう考える」「こういう選び方がよい」という文は1行も書いていません。書いてあるのは、各社が自分の公式サイトに何と書いているかだけです。台帳なので、そこから先は読む人が決めます。

社数を出すときは、台帳のどの欄で判定したか分母が何社かを毎回本文に書きます。当直そのものの数え方は当直と健診の記事にあり、この記事では作り直さずリンクで送ります。

まず分母を3つに分ける。24社 → 求人検索を持つ21社 → 条件の一覧を写せた15社

「時短で絞り込めるのは何社か」を数えるには、分母を3段階に落とす必要があります。

いちばん最後の除外だけ、意味が他と違います。ほかの9社は「その項目が無いことを確認した」ですが、m3.com CAREERは「あるかどうかを確認していない」です。この記事で「◯社が持たない」と書くとき、m3.com CAREERはそこに入っていません。以下、条件の中身を数える節はすべて分母15社、判定に使った欄は kensaku です。

「時短」の絞り込みは15社中11社。呼び方は5通りに割れる

kensaku に「時短」の語がある社を数えると11社です。ただし同じ機能に5通りの名前が付いています

絞り込みの表記 社数 サービス
時短勤務 2社 ドクタービジョンe-doctor
時短勤務可 3社 ドクターコネクト医師転職ドットコム民間医局
時短勤務相談可 3社 日本医師会ドクターバンクジョブメドレーエージェント 医師MRT
時短勤務の相談可 2社 Dr.アルなびDr.転職なび
早上がり(時短)可 1社 医師ジョブ

呼び方の差は、見た目より意味があります。11社のうち5社は名前の中に「相談」の語を入れています。「時短勤務相談可」「時短勤務の相談可」の5社は、求人票の側で時間が決まっているのではなく、話し合いの余地があるという表示です。「時短勤務可」と言い切る3社、条件名だけを置く2社とは、同じチェックを入れても返ってくる求人の性質が違う可能性があります。どちらが有利かはこの台帳では判定できません。表記が違うという事実だけを記録します

「早上がり(時短)可」だけがカッコで言い換えているのも、15社の総当たりで確かめた上での1社です。医師ジョブは同じこだわり条件の中に「時間調整可」も別に置いており、短くする方向の条件を2つに分けています。

持たない4社はドクターキャストDtoDコンシェルジュ医師キャリマイナビDOCTORです。この4社が時短の求人を扱っていない、という意味ではありません。絞り込みの選択肢に「時短」という語が無い、というだけです。DtoDコンシェルジュは代わりに「育児支援制度あり」、マイナビDOCTORは「育児支援(託児所など)」を置いています。

検索が無い社にも時短の言葉はある。ただし求人条件ではなくキャリアの型として

「時短」の語は、求人検索を持たない社の欄にも1件出ます。医師のセカンドキャリアのトップページの「どんなキャリアがあるの?」という6つの型の1番目が『ワークライフバランスに合った時短、週3勤務』です。

これは絞り込みの選択肢ではありません。求人を条件で削る仕組みではなく、こういう働き方があると提示する見出しです。同社に求人検索は無く、案件の相談は事務局と登録フォームで行う形なので、この1件は上の11社に足していません。同じ「時短」という語でも、押せるチェックボックスと、読む見出しは別のものとして数えています。

「時短」より短い側の条件は、置いている社が一気に減る

時短の1段階下、つまり半日や午前だけという単位で絞れるかを kensaku で数えると、社数はぐっと落ちます。

  • 「半日」で絞れるのは3社――Dr.アルなびと Dr.転職なびの「半日勤務の相談可」、日本医師会ドクターバンクの「半日のみ可」
  • 「午前のみ」「午後のみ」を勤務特徴に置くのは1社――Dr.アルなび。同社は勤務特徴8項目の中に「午前のみ可」「午後のみ可」を並べています
  • 「週1日〜」で絞れるのは1社――日本医師会ドクターバンクの「週1日~勤務可」
  • 「勤務時間相談可」という、時間そのものの交渉余地を条件名にしているのは2社――ドクタービジョンと日本医師会ドクターバンク
  • 「短時間勤務」を時短とは別項目として持つのは1社――ドクターコネクト。同社の働き方13項目には「時短勤務可」と「夜間/短時間勤務」の両方があります

なお非常勤・スポットの検索では、午前・午後・半日といった区分はもっと広く使われています。ただしそれは勤務体系の区分であって、常勤の労働時間を短くする条件ではありません。非常勤側の勤務区分が社によって5個から12個まで開くことは定期非常勤の記事に表で書いてあります。

時短で絞れる11社は、11社とも同じ検索の中で当直も外せる

「時短で探したい」と「当直を外したい」は、多くの場合まとめて使う条件です。そこで11社を総当たりで見ると、11社すべてが同じ求人検索の中に「当直なし」系の項目を持っていました。時短にチェックを入れたうえで当直を外す、という組み合わせは11社とも可能です。

ただし2社は、その2つが別のグループに置かれています

  • ドクタービジョン — 「当直なし」は上段の「人気のこだわり条件」、「時短勤務」は下段の「その他のこだわり条件」にあります
  • Dr.転職なび — 「当直なし勤務可」は「勤務特徴」の3項目の中、「時短勤務の相談可」は「勤務条件」の20項目の中です

残る9社は同じ群の中に並んでいるので、1画面で両方にチェックを入れられます。画面を1つ下までたどらないと片方が見つからない社がある、という差です。

当直そのものの数え方――「当直なし」を持つのが21社中16社であること、逆に「当直」を選んで探せる側が11社あること、両方を持つ8社では同じ語が別々の欄に置かれていること――は当直と健診の記事にあります。この記事では作り直しません。

「女性医師」という名前の絞り込みは15社中8社。呼び方は4通り

kensaku に「女性医師」を含む選択肢がある社は8社で、こちらも表記が割れます。

絞り込みの表記 社数 サービス
女性医師活躍中 3社 Dr.アルなび、Dr.転職なび、e-doctor
女性医師活躍 2社 医師転職ドットコム、日本医師会ドクターバンク
女性医師におすすめ 2社 ドクターコネクト、医師ジョブ
女性医師歓迎 1社 ドクターキャスト

置き場所も社ごとに違います。医師転職ドットコムは「医療機関の特徴5項目」、Dr.アルなびは「勤務特徴8項目」、ドクターコネクトは「応募条件8項目」、Dr.転職なびは「その他」、e-doctorは「勤務条件など」の中です。医療機関の性質として置く社と、応募する側の条件として置く社に分かれていることになります。

24社の全欄を総当たりで見ると、「男性医師」という語が出るのは1社だけでした。ドクターコネクトの応募条件8項目に「女性医師におすすめ」と「男性医師におすすめ」が並んでいます。他の23社の欄に「男性医師」の語はありません。

8社と11社を突き合わせると、こうなります。分母は15社です。

  • 女性医師の項目と時短の項目を両方持つのは7社
  • 女性医師の項目だけを持つのは1社――ドクターキャスト。同社の特徴12項目に時短は無く、「女性医師歓迎」「保育所あり」があります
  • 時短の項目だけを持つのは4社――ドクタービジョン、ジョブメドレーエージェント 医師、民間医局、MRT
  • どちらも持たないのは3社――DtoDコンシェルジュ、医師キャリ、マイナビDOCTOR

女性医師向けと明記した窓口・特集を持つのは24社中4社。絞り込みを持つ8社と重なるのは1社だけ

絞り込みの項目ではなく、専用のページや特集を持つ社を24社の全欄から拾うと4社です。中身は4社とも種類が違います。

  • 日本医師会ドクターバンクsupport 欄に『平成19年(2007年)「日本医師会女性医師バンク」として開設、令和7年(2025年)11月「日本医師会ドクターバンク」に名称変更しました。』と書かれています。女性医師専門の窓口として始まり、18年後に全医師向けの名称へ変わったサービスです。フッターには今も関連サイトとして「ワークライフサポート(女性医師支援)」を常設し、求人検索の特徴42項目にも「女性医師活躍」が残っています
  • ドクタービジョン — 女性医師向けの専用ページ(/female_doctor)と専用のInstagramアカウントを持ちます。公式SNSとして掲げる4つ(Facebook/X/LINE/Instagram)のうち、Instagramだけが女性医師向けの位置づけです
  • JMC 医師転職支援サービス — 求人特集9本のうち1本が「女性医師の転職支援」です。残る8本は産業医・精神科・内視鏡・美容医療・透析・在宅・整形外科と、地域(世田谷・クリニック)で、診療科や勤務地と同じ並びに置かれています
  • 民間医局 — 会員向けサービスの一覧に「女性医師サポート」があります。医師賠償責任保険、ドクターズマガジン、民間医局書店、医療過誤判例集と同じ並びで、求人ではなく会員特典として置かれている形です

ここが、この記事でいちばん噛み合わなかったところです。絞り込みに「女性医師」の項目を持つ8社と、窓口や特集を持つ4社が重なるのは、日本医師会ドクターバンクの1社だけでした。ドクタービジョン・JMC・民間医局の3社は、看板としては掲げていても、求人検索の選択肢としては「女性医師」を持っていません(JMCはそもそもチェックボックス式の検索を持ちません)。逆に、絞り込みを持つ8社のうち7社には専用ページが見当たりません。

つまり看板で探すか、絞り込みで探すかで、たどり着く社の顔ぶれがほぼ入れ替わります。どちらか片方だけを見て「対応している社」を数えると、11社のうち4社か8社のどちらかしか見えません。

「復職」の語は4社に出るが、医師本人の復職を指しているのは2社

24社の全欄から「復職」を拾うと4社・6回です。ところが中身を読むと2種類ありました

  • 医師本人の復職――2社
    • 日本医師会ドクターバンク — 求人検索の特徴42項目に「復職サポート可」があります。24社の総当たりで、絞り込みの選択肢名に「復職」の語を使っているのはこの1社だけでした。同社は同じ42項目の中に「ブランク可」「入職時研修あり」も持ちます
    • ドクターキャスト — よくある質問Q3が『医師免許をお持ちの医師の方であればどなたでもご利用いただけます。現役の勤務医(開業医)のほか、代替わりした開業医や定年退職した勤務医等、医療の現場へ復職を目指す方や育児・介護で勤務時間に制約がある方なども登録することができます。』です。絞り込みではなく、登録できる人の範囲の説明として書かれています
  • 産業医が企業の従業員に対して行う復職支援――2社
    • エムステージの産業医求職支援サービス — 企業向けメニューの一覧に「復職支援」があります
    • さんぎょうい株式会社 — 登録フォームの「経験のある業務」の選択肢に「復職支援(復職判定・職場調整)」、アピールポイントに「休復職支援の制度設計に強い」があります

つまり後者2社の「復職」は、医師が復職することではなく、医師が復職を支援する側の業務です。同じ語で数えるとこの2つが混ざります。産業医の業務内容の数え方は産業医の記事にあります。

「ブランク」でも数え直すと3社で、絞り込みの選択肢として「ブランク可」を持つのは2社――ドクタービジョンと日本医師会ドクターバンクです。ドクターキャストは絞り込みではなく登録の誘導文に『高年収2000万円以上、当直なし、休日多め、院長・副院長募集、転科OK、ブランクOK、専門医取得支援など39,000件以上の優良求人から』と書いています。

「育休」は1社、「産休」は0社。これは制度の有無ではなく、書いてあるかどうかの話

24社の全欄で「育休」の語が出るのは1社・1回だけです。ドクターコネクトの働き方13項目に「育休有」があります。求人検索の条件なので、これはその求人先のクリニックに育休の制度があるかどうかで絞り込めるという意味です。

「産休」「妊娠」の語は24社のどの欄にも1度も出ませんでした。「出産」が出るのはさんぎょうい株式会社の1社ですが、緊急時のピンチヒッター派遣の説明(『出産、怪我、病気、入院etc・・・』)であって、休業制度の話ではありません。

ここははっきり書きます。「育休が1社にしか出ない」は、23社に育休の制度が無いという意味ではありません。求人紹介サービスの公式サイトが書いているのは、紹介先の医療機関を絞り込む条件であって、就業先の就業規則ではありません。育休や産休は個々の医療機関の制度であり、求人検索の選択肢に無いことと、制度が無いことは無関係です。この台帳が数えられるのは前者だけなので、後者については何も言いません。

一方で、子どもを預ける先に関する条件は15社中12社が持っています。これは時短(11社)よりも女性医師(8社)よりも多く、この記事で数えた条件の中でいちばん広く置かれている項目でした。呼び方は5通りです。

絞り込みの表記 社数 サービス
託児所あり/託児所有り 7社 e-doctor、医師キャリ、医師ジョブ、医師転職ドットコム、日本医師会ドクターバンク、ジョブメドレーエージェント 医師、MRT
託児施設あり 2社 ドクタービジョン、民間医局
保育所あり 1社 ドクターキャスト
育児支援(託児所など) 1社 マイナビDOCTOR
育児支援制度あり 1社 DtoDコンシェルジュ

持たない3社は Dr.アルなび、ドクターコネクト、Dr.転職なびです。ドクターコネクトは代わりに「育休有」を持っており、同じ「子ども」の軸でも、預け先で絞る社と休業制度で絞る社に分かれていることになります。

15社を総当たりすると、日本医師会ドクターバンクだけが「病児保育」「病後児保育」「ベビーシッター費用補助」「フレックスタイム制」の4つを持っていました。この4語は他の23社のどの欄にも出ません。同社の特徴42項目は台帳の中で最も長い条件一覧で、預け先だけで5項目を使っています。

登録フォームの性別欄は、選択肢を写せた11社のうち8社が2択

最後に、求人検索ではなく登録フォームの話です。判定に使った欄は form です。

  • 選択肢まで台帳に写せたのは11社
    • 「男性・女性」の2択が8社――ドクターキャスト、Dr.アルなび、Dr.転職なび、e-doctor、JMC 医師転職支援サービス、m3.com CAREER、民間医局、MRT
    • 3つ目の選択肢がある社が3社――医師のセカンドキャリアと Doctor's Life Career が「選択しない」、ジョブメドレーエージェント 医師が「回答しない」です
  • 性別を聞く欄が無いと台帳に明記してあるのが2社――ドクターコネクトとエムステージの産業医求職支援サービス。ドクターコネクトのフォームは生年月日・医師免許取得年・専門医資格の欄も無く、台帳の24社で最も入力項目が少ないフォームです
  • 欄はあるが選択肢を写していないのが3社――美容医局、医師バイトドットコム、さんぎょうい株式会社
  • 残る8社は form 欄に性別の記載がありません。これも「欄が無い」ではなく「確認した範囲では写していない」です

24社を総当たりして1社だけだったのは、ジョブメドレーエージェント 医師の自由記述です。同社の性別欄は「男性・女性・回答しない・自由記述」の4つで、選択肢を選ばずに書ける社は他にありませんでした。

なお日本医師会ドクターバンクのトップページには『年齢、性別、医師会会員・非会員を問わず、すべての医師が登録可能』とありますが、これは登録フォームの入力欄ではなく登録できる人の範囲の説明なので、上の数には入れていません。同社の新規登録は1画面目がメールアドレスのみで、本登録では医師免許証または医師資格証の写しと本人確認書類の提出を求めます。

この記事が数えていないこと

数えられなかったものは数えていません。時短勤務の実際の給与も、当直免除が通った率も、復職までの期間も書いていません。どれも公式サイトに数字が無く、こちらで計算して出せるものでもないからです。チェックを入れたときに何件ヒットするかも数えていません。件数は日々変わり、確認日を過ぎた瞬間に嘘になります。

この記事で確かめたのは、各社の公式サイトに、どの語が、どこの欄に置かれているかだけです。確認日は2026年8月20日と8月21日で、24社の全社ぶんが台帳の会社ページに確認日つきで載っています。条件の名前は各社がいつでも変えられるので、実際に押す前に、その社のページで表記を見てください

サービス全体の作り(雇用形態・求人数・手数料)は医師の転職サイト24社の記録に、週◯曜日と決めて続ける働き方は定期非常勤の記事に、1日単位はスポットの記事にあります。