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診療科で求人を絞り込めるか

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21/24社88%が持つが、19社が同じ表記で共通に持つ科目は13区分しかない

この記事の答え

医師の転職サービス24社の求人検索の科目欄を1つずつ突き合わせた記録です。産婦人科・小児科・容・科・耳鼻咽喉科など、科目の区切り方と表記が社ごとにどう違うかを、該当社数と社名つきで並べています。

この台帳では、24社の公式サイトを1社ずつ開いて、求人検索の絞り込み条件を表記のまま写しています。このページは、そのうち科目の欄だけを24社ぶん横に並べて、1区分ずつ突き合わせた結果です。

先に結論だけ書きます。

  • 求人検索の科目で絞り込めるのは21/24社88%。残る3社には科目という区分そのものがありません
  • その21社が持つ科目区分の数は、2区分から58区分まで開きます
  • 科目の表記はのべ163通りあり、そのうち71通りは1社しか使っていません
  • 総合型の19社完全に同じ表記で共通に持つ科目は13区分だけです。産婦人科・小児科・科・耳鼻咽喉科はそこに入りません

以下、診療科ごとに何がどう違うかを書きます。数字はすべてこの台帳の24社を数えた値で、確認日は17社2026-08-207社2026-08-21です。

科目で絞り込めるのは21/24社88%科目を持たない3社のうち2社は産業医専門

24社のうち、求人検索に科目の絞り込みがあるのは21社です。

科目区分を持たない3社は、エムステージの産業医求職支援サービスさんぎょうい株式会社医師のセカンドキャリアです。前の2社はどちらも産業医の仕事だけを扱っていて、そもそも求人検索の画面がありません。登録フォームで「専門科目」を聞かれますが、どちらも選択式ではなく自由記入です。エムステージ側の入力例は「例)精神科、心療内科」となっています。

3社目の医師のセカンドキャリアは事情が違います。「求人検索」というページ(jobinformation.html)はありますが、そこに絞り込みが1つもありません。「セカンドキャリア求人を探す」ボタンの遷移先は別サイトのDoctor's Life Careerで、絞り込みはそちら側にあります。両方を運営しているのは同じ一般社団法人 国際事業総合研究所です。医師のセカンドキャリアの登録フォームの「専門科目」も選択肢ではなく自由入力で、「地域医療を支える」ページには「長短、診療科に関わらず 地域医療のために是非力を貸して下さい。」と書かれています。

さんぎょうい株式会社のほうは、診療科の代わりに産業保健の業務単位で経験を聞く形になっていて、衛生委員会参加/職場巡視/健康診断事後措置/長時間労働者面談/ストレスチェック面談・高ストレス者対応/復職支援/メンタル不調者対応/感染症対策/過重労働対策の制度設計/健康施策企画/海外赴任・出張者対応/有害業務/その他 という13項目から選ぶ作りです。産業医経験の年数も6段階で聞かれます。この2社に対しては「何科ですか」という質問自体が用意されていません。

科目の数は2区分から58区分まで開く

科目を持つ21社の、科目区分の数と施設区分の数です。

サービス 科目 施設
Dr.アルなび 58 6
Dr.転職なび 55 12
ドクタービジョン 53 9
医師バイトドットコム 53 5
医師転職ドットコム 53 5
Doctor's Life Career 53 0
マイナビDOCTOR 48 10
日本医師会ドクターバンク 48 0
医師ジョブ 46 7
医師キャリ 45 12
e-doctor 44 8
ドクターキャスト 43 9
MRT 41 15
DtoDコンシェルジュ 41 11
JMC 医師転職支援サービス 40 0
ジョブメドレーエージェント 医師 39 17
e-hijyokin 33 0
民間医局 32 5
m3.com CAREER 31 9
ドクターコネクト 5 0
美容医局 2 0

いちばん細かいDr.アルなびの58区分と、いちばん粗い美容医局の2区分では29倍の差があります。ただしこれは細かいほうが良いという話ではありません。美容医局は美容クリニックの求人だけを扱っていて、会社案内に「弊社の医師転職サポートは、一般病院に関しては一切行っておりません」と書いています。扱う求人を美容クリニックに限っていて、求人検索の科目は美容外科と美容皮膚科の2つです。

Dr.アルなびの58区分が多いのは、内科系18・外科系12・他の専門24という3つの群に加えて、当直だけを別枠の科目として持っているためです。当直系に並ぶのは 科目不問/科/科/整形外科/脳神経外科/麻酔科/救急科/精神科/小児科/産婦人科/当直系その他 で、日勤の科目とは別に選びます。同じ運営会社のDr.転職なびは常勤専門なので当直系がなく、そのぶん55区分です。

施設区分のほうは0から17まで開きます。科目の細かさと施設の細かさは一致しません。Dr.アルなびは科目が58で施設が6、ジョブメドレーエージェント 医師は科目が39で施設が17です。科目が50区分以上あって施設区分が0という社も2つあります。Doctor's Life Career(科目53・施設0)と日本医師会ドクターバンク(科目48・施設0)で、どちらも運営が株式会社ではありません。日本医師会ドクターバンクは個々の求人票には「施設種別」欄がありケアミックス/クリニック/一般病院などが表示されますが、絞り込みの側にはその区分がありません。

19社が完全に同じ表記で共通に持つ科目は13区分しかない

科目を持つ21社から美容専門の2社を除いた総合型19社について、19社すべてが一字一句同じ表記で持っている科目を数えました。結果は13区分です。

呼吸器内科/消化器内科/循環器内科/心療内科/整形外科/脳神経外科/形成外科/精神科/皮膚科/麻酔科/科/泌尿器科/放射線科。

この13区分だけが、19社の科目欄に同じ文字列で並んでいます。科・科・小児科・産婦人科・耳鼻咽喉科は入りません。理由はどれも同じで、社によって書き方か区切り方が違うからです。

  • 内科は「一般内科」が11社、「内科」が7社(Dr.アルなびは両方を持ちます)、「一般内科・総合内科」が1社、「一般内科(総合内科)」が1社
  • 外科は「一般外科」が13社、「外科」が7社(こちらもDr.アルなびは両方)
  • 小児科18社が「小児科」、1社が「小児科・新生児科・小児外科」
  • 産婦人科は「産婦人科」が17社、ほかに「産科」「婦人科」に割っている社と、「婦人科・産婦人科」と結合している社がある
  • 耳鼻咽喉科16社が「耳鼻咽喉科」、3社が「耳鼻いんこう科」

総合型が12社から19社に増えたときに、共通区分から1つ落ちました。「リハビリテーション科」です。新しく入った社のうち医師キャリが「リハビリ科」と書いているためで、扱っていないという意味ではありません。共通区分は社数が増えるほど減ります。表記が一字でも違えば落ちるからです。

なお、科目を持つ21社全部で共通する科目は0区分です。美容医局の科目が美容外科と美容皮膚科の2つしかなく、ここに一般診療科が1つも入らないためです。

科目の表記はのべ163通り。うち71通りは1社しか使っていない表記です。法医学(MRT)、脱毛(ドクターコネクト)、スポーツ整形外科(マイナビDOCTOR)、形成美容外科(医師キャリ)、高血圧内科(Doctor's Life Career)、肛門科(日本医師会ドクターバンク)などが該当します。

産婦人科は「産婦人科」17社・「婦人科」16社・「産科」7社に割れている

産婦人科は、この台帳のなかでいちばん区切り方が割れている科です。

表記 社数
産婦人科 17社
婦人科 16社
産科 7社
婦人科・産婦人科 1社

「産婦人科」という区分を持つのは17社。持たないのはMRTとジョブメドレーエージェント 医師です。MRTは産科と婦人科を別々の区分にしていて、「産婦人科」という区分がありません。MRTの科目欄で産婦人科を探すと見つからず、産科と婦人科を両方選ぶ必要があります。ジョブメドレーエージェント 医師は逆に「婦人科・産婦人科」を1つに結合しているので、婦人科だけの求人を分けて出すことができません

「婦人科」を「産婦人科」と別に持つ16社は、産婦人科と婦人科を選び分けられます。持たない3社e-hijyokin民間医局・ジョブメドレーエージェント 医師で、この3社では婦人科という区切りが選択肢に出てきません。

「産科」を独立の区分として持つのは7社です。MRT/マイナビDOCTORドクターキャストDoctor's Life CareerDtoDコンシェルジュ医師ジョブ日本医師会ドクターバンクこのうち6社は産科・婦人科・産婦人科の3つを全部持ちます(MRT以外)。MRTだけが産科と婦人科の2つで、産婦人科がありません。

科目ではなく業務内容の側で分娩を選べる社は、この台帳では6社確認できます。ドクタービジョン/Dr.アルなび/医師バイトドットコム/医師転職ドットコム/マイナビDOCTOR/医師キャリです。科目で産婦人科を選べる社数と、分娩で絞り込める社数は一致しません。

不妊治療を科目として独立させているのは医師バイトドットコム医師転職ドットコム2社です(新しく入った8社にはありません)。ドクタービジョンとマイナビDOCTORは、科目ではなく業務内容の側に不妊治療・専門外来(不妊症)として持っています。婦人科検診まわりも同じで、ドクタービジョンは「婦人科検診」、マイナビDOCTORは「子宮がん検査(体がん)」「子宮がん検査(頚がん)」「乳がん検査」という粒度で業務内容に置いています。

小児科を単独の区分で選べるのは18社1社は小児外科と新生児科が同じ枠に入る

「小児科」という区分を持つのは18社です。残る1社のジョブメドレーエージェント 医師は「小児科・新生児科・小児外科」という3つ1つにまとめた区分を使っています。この社では、小児外科の求人だけを取り出すことも、新生児科だけを取り出すこともできません。

逆に、小児外科を小児科と別の独立区分として持つのは10社です。Dr.アルなび/Dr.転職なび/医師バイトドットコム/医師転職ドットコム/MRT/マイナビDOCTOR/Doctor's Life CareerDtoDコンシェルジュ医師キャリ日本医師会ドクターバンク。多くの社では小児外科が外科系の並びに入っていて、小児科とは離れた場所にあります。つまり同じサイトの中で、小児科と小児外科は別々に探すことになります。ただし医師キャリだけは「小児外科」を内科系のグループの中に置いています(公式サイトの並びのままです)。

小児神経科を独立区分に持つのは、Dr.アルなびとDr.転職なびの2社だけです。この2社は同じ運営会社(株式会社エムステージ)で、科目の並びをほぼ共有しています。

マイナビDOCTORは科目とは別に、業務内容の46項目のなかにNICUを持っています。

眼科は19社が同じ「眼科」表記。表記ゆれが1件もない

眼科は、総合型19社すべてが「眼科」という同じ2文字を使っています。この台帳で表記のゆれも結合も分割も1件もない、数少ない科です。産婦人科のように分かれることも、耳鼻咽喉科のようにひらがなになることも、小児科のように他科と結合されることもありません。社数が19に増えても崩れませんでした。

そのぶん、違いは科目の外に出ます。眼科の非常勤でよく出てくるコンタクト診療を、業務内容として持っている社は6社確認できます。

サービス 業務内容の表記
MRT コンタクト
e-doctor コンタクト診療
ジョブメドレーエージェント 医師 コンタクト診療
マイナビDOCTOR コンタクト外来
DtoDコンシェルジュ コンタクト
日本医師会ドクターバンク コンタクト診療

MRTはさらに、常設の求人特集として「眼科・コンタクト」という枠を持っています(ほかの特集は 健診・人間ドック/美容皮膚科・自由診療/額・1日10万円以上)。

総合型19社では「美容外科」14社・「美容皮膚科」12社。美容の区分を1つも持たない社が2社ある

美容の求人を科目で扱っている社は19社です。ただし2つの区分の持ち方が揃っていません。

以下は総合型19社を分母にした数です(美容専門の2社を入れると美容外科16社・美容皮膚科14社になります)。

表記 社数
美容外科 14社
美容皮膚科 12社
美容外科・美容皮膚科(結合) 1社
形成美容外科 1社
美容(単独) 1社
美容外科と美容皮膚科を別々に持つ 11社

片方しか持たない社が4社あります。e-hijyokin、m3.com CAREER、DtoDコンシェルジュは美容外科だけを持ち、美容皮膚科という区分がありません。逆に民間医局は美容皮膚科だけを持ち、美容外科という区分がありません。ジョブメドレーエージェント 医師は「美容外科・美容皮膚科」と結合しているので、どちらか一方だけを指定することができません。

医師キャリだけが違う切り方をしています。同社の科目には「形成美容外科」と「美容」の2つがあり、美容外科・美容皮膚科という区分はありません。同社は素の「形成外科」も別に持っています。「形成美容外科」がどこまでを指すのかは、公式の表記だけでは分かりません。台帳の24社で、保険診療の科の名前と美容を1つの区分名に並べているのはこの1社だけでした。

美容の区分を1つも持たない社が2社あります。日本医師会ドクターバンクDoctor's Life Careerで、どちらも科目一覧に美容外科も美容皮膚科もありません。どちらも運営が株式会社ではない社です。

美容専門の2社は、この面ではまったく違う作りです。

  • 美容医局の科目は美容外科/美容皮膚科の2つだけ。ただし求人票の診療科目欄には美容内科・婦人科・形成外科・皮膚科も出てきます
  • ドクターコネクト脱毛とAGAを美容皮膚科から独立させた5区分(美容外科/美容皮膚科/毛/AGA/その他)。求人票には医療痩身(美容内科)やEDも出てきます

AGAを科目の区分として持つのは3社です。ドクターコネクト/医師バイトドットコム/医師転職ドットコム。MRTとマイナビDOCTORはAGAを科目ではなく業務内容の側に持っていて、MRTは同じ並びに「医療脱毛」もあります。医師キャリも業務内容の側に「AGA」と「医療脱毛」を持ちます。マイナビDOCTORの業務内容46項目には、脂肪吸引/二重切開/眼瞼下垂/レーザー治療/レーザー脱毛/身/ニキビ治療/注入 が並びます。美容の手技の粒度で絞り込めるのはこの1社です

施設の側から美容を切れる社は1社しかありません。マイナビDOCTORが施設種別に「クリニック(美容・自由診療)」を持っているだけで、新しく入った8社にもありません。美容医局とドクターコネクトは美容クリニック専門でありながら、施設区分そのものを持ちません。絞り込みは勤務地・目・勤務形態だけです。

ドクターコネクトには、この台帳のほかの社では確認できていない絞り込みがあります。施設名を公開している医院を名指しで選べるもので、TCB東京中央美容外科/SBC湘南美容クリニック(湘南美容外科)/品川美容外科/品川スキンクリニック/TAクリニック/ゴリラクリニック の6つが並びます。

美容領域の求人を扱う医師転職サービス19社一覧

耳鼻咽喉科は16社が「耳鼻咽喉科」、3社が「耳鼻いんこう科」

耳鼻咽喉科は総合型19社すべてが持っています。ただし表記が2通りに割れます。「耳鼻咽喉科」が16社、「耳鼻いんこう科」がDr.アルなび・Dr.転職なび・Doctor's Life Career3社です。

これは細かい話に見えますが、サイト内検索や科目の絞り込みで文字を打ち込むと結果が変わります。「耳鼻咽喉科」と完全一致では探せません(この3社で実際に文字を打って確かめてはいません)。Dr.アルなびとDr.転職なびは同じ運営会社なのでエムステージ側の表記方針だとわかりますが、Doctor's Life Careerは無関係の運営法人です。ひらがな表記が1社の方針ではなく、業界に散らばっていることがわかります。

内科は「一般内科」11社・「内科」7社・結合表記が2社

内科の入口の名前が4通りに割れています。

表記 社数
一般内科 11社
内科 7社
一般内科・総合内科 1社
一般内科(総合内科) 1社

Dr.アルなびだけは「一般内科」と「内科」の両方を持っています。日勤の科目が「一般内科」で、当直系の科目が「内科」だからです。同じサイトの中で内科の呼び方が2つあることになります。総合診療を内科の入口の名前に混ぜているのが2社で、ジョブメドレーエージェント 医師が「一般内科・総合内科」、Doctor's Life Careerが「一般内科(総合内科)」です。丸括弧か中黒かの違いだけで、別の表記として数えることになります。

科目一覧を群に分けているサイトでは、内科系の群に入る区分の数も揃いません。Dr.アルなびが18、ドクタービジョンが16、マイナビDOCTORが13、民間医局が11です。区分の中身で目立つのは次の点です。

  • 訪問診療を内科系の中に入れている社があります。Dr.アルなびとDr.転職なびは「一般内科(訪問診療)」と「訪問診療科」の2つを内科系に置き、ジョブメドレーエージェント 医師は「訪問診療」を内科系の末尾に置いています
  • 漢方内科を持つのは3社(ドクタービジョン/Dr.アルなび/Dr.転職なび)
  • 感染症内科を持つのは2社(ドクタービジョンとDoctor's Life Career)です。16社の時点では1社しかない表記でした
  • 心療内科は総合型19社すべてにありますが、置き場所が違います。医師転職ドットコムは心療内科を内科系ではなく「その他」の群に置いています

総合診療については、「総合診療科」が17社、「総合内科」が1社(ドクタービジョン。同社は「一般内科」も別に持ちます)、「総合診療」が1社(e-hijyokin)、「一般内科・総合内科」が1社(ジョブメドレーエージェント 医師)、「一般内科(総合内科)」が1社(Doctor's Life Career)です。

総合型19社のうち17社が、外科・皮膚科とは別に美容の区分を持っている

美容外科と美容皮膚科は、名前に「外科」「皮膚科」が入っていますが、ほとんどの社で保険診療の外科・皮膚科とは別の区分として置かれています。1社だけ例外があり、医師キャリは「形成美容外科」という区分名を置いています(同社は素の「形成外科」も別に持ちます)。この区分がどこまでを指すのかは公式の表記からは分かりません

総合型19社の持ち方は次のとおりです。

  • 素の「外科」または「一般外科」は19社すべてが持ちます。これと別に美容外科の区分を持つのは16社(うち1社は「美容外科・美容皮膚科」の結合)。持たない3社は民間医局(美容皮膚科の区分はあります)、日本医師会ドクターバンク、Doctor's Life Careerです
  • 素の「皮膚科」も19社すべてが持ちます。これと別に美容皮膚科の区分を持つのは13社(うち1社は同じ結合)。持たない6社はe-hijyokin、m3.com CAREER、DtoDコンシェルジュ(この3社は美容外科の区分だけを持つ)、医師キャリ(「美容」と「形成美容外科」で持つ)、日本医師会ドクターバンク、Doctor's Life Careerです
  • 美容の区分を1つも持たない社は2社です。日本医師会ドクターバンクとDoctor's Life Careerで、16社の台帳では0社でした。台帳が広がって初めて出てきた形です

置き場所にははっきりした非対称があります。科目一覧を群に分けている社のうち、美容外科を外科系の群に入れているのは10社(ドクタービジョン/Dr.アルなび/Dr.転職なび/e-hijyokin/医師バイトドットコム/医師転職ドットコム/マイナビDOCTOR/DtoDコンシェルジュ/医師ジョブ/JMC。医師キャリも外科系の群に「形成美容外科」を置いています)。一方で美容皮膚科は、群に分けている社すべてが「その他」の群に置いています。美容外科だけが外科系に引き上げられ、美容皮膚科は引き上げられません。

つまり多くのサイトで、美容外科は外科の並びの中にあり、美容皮膚科は外科でも皮膚科でもない場所にあります。同じ「美容」でも、同じサイト内で離れた位置を見ないと両方は見つかりません。e-doctorだけは例外で、美容外科も美容皮膚科もまとめて「その他」の群に置いています。

美容専門の2社は逆向きです。美容医局の科目は美容外科と美容皮膚科の2つドクターコネクトは美容外科・美容皮膚科・毛・AGA・その他の5つで、どちらも素の「外科」「皮膚科」を持ちません。そのため外科と皮膚科の一覧はどちらも総合型の19社で、この2社美容の一覧19社の側にだけ入ります。

外科は19社すべてにあるが、肛門は4通り表記・血管外科を分けるのは5社

外科の入口の名前は「一般外科」が13社、「外科」が7社です(Dr.アルなびは日勤が「一般外科」、当直系が「外科」で両方を持ちます)。下位区分の持ち方には次の違いがあります。

  • 肛門を名前に含む区分は6社が持っていますが、表記が4通りに分かれます。「肛門外科」(ドクタービジョン/Dr.アルなび/Dr.転職なび)、「肛門科」(日本医師会ドクターバンク)、「消化器外科・肛門外科・肝胆膵外科」(ジョブメドレーエージェント 医師)、「大腸・肛門外科」(マイナビDOCTOR)
  • 血管外科を心臓血管外科と別に持つのは5社(Dr.アルなび/Dr.転職なび/医師バイトドットコム/医師転職ドットコム/Doctor's Life Career)。MRTは逆に「心臓外科・心臓血管外科」と結合しています
  • 乳腺を名前に含む区分は17社が持ちますが、単独の「乳腺外科」が14社、「乳腺科」が1社(医師キャリ)、「乳腺外科・内分泌外科・甲状腺外科」が1社、「乳腺/内分泌科」が1社です
  • 脳神経外科と形成外科は、総合型19社すべてが同じ表記で持ちます

精神科は19社にあるが、施設区分に精神科病院を持つのは11社

「精神科」は総合型19社すべてが同じ表記で持っています。心療内科も19社すべてが持ちます。科目の面では割れない科です。

割れるのは施設の側です。施設区分に精神科の病院を持つのは11社で、表記は5通りに分かれます。

表記 サービス
精神病院 ドクタービジョン/ドクターキャスト/ジョブメドレー/MRT
精神科病院 医師バイトドットコム/医師転職ドットコム/医師キャリ
精神 m3.com CAREER/医師ジョブ/DtoDコンシェルジュ
病院(精神) マイナビDOCTOR

DtoDコンシェルジュはさらに「一般+精神」「療養+精神」という組み合わせの区分も持っており、ケアミックスを足し算の形で表しています。この書き方は他社にありません。

科目に精神科があっても、Dr.アルなび/Dr.転職なび/民間医局/e-doctor/e-hijyokin/Doctor's Life Career/日本医師会ドクターバンク/JMCの8社施設の側で精神科病院に絞る手段を持ちません

放射線科は19社全部にあるが、放射線治療科を分けているのは3社

「放射線科」は総合型19社すべてが同じ表記で持ちます。そのうえで細分しているのは3社だけです。

  • 放射線治療科を別区分にしている: ドクタービジョン/医師バイトドットコム/医師転職ドットコム の3社
  • 放射線診断科まで別区分にしている: ドクタービジョン の1社だけ

読影を業務内容から絞れる社は11社確認できます。MRTは「読影(画像診断)」、ドクタービジョンとDr.アルなびは「画像診断(読影)」、医師バイトドットコム・医師転職ドットコム・民間医局・医師キャリ医師ジョブDtoDコンシェルジュは「読影」、日本医師会ドクターバンクは「画像診断(読影)」です。マイナビDOCTORだけが「画像診断(一次読影)」と「画像診断(二次読影)」を分けています。

麻酔科は19社にあるが、ペインクリニックを科目に持つのは5社

「麻酔科」は総合型19社すべてが同じ表記で持ちます。関連する区分の持ち方は分かれます。

  • ペインクリニックを科目として持つのは5社。ドクタービジョンは「ペインクリニック科」、医師バイトドットコム・医師転職ドットコム・マイナビDOCTOR・Doctor's Life Careerは「ペインクリニック」
  • ジョブメドレーエージェント 医師だけは、ペインクリニックを科目ではなく施設形態の17区分の1つとして持っています
  • 麻酔の業務内容で絞れるのは9社。表記は「麻酔管理」(MRT/医師バイトドットコム/医師転職ドットコム)、「麻酔」(ドクタービジョン/Dr.アルなび/医師キャリDtoDコンシェルジュ)、「麻酔対応」(医師ジョブ)、「オペ麻酔」(マイナビDOCTOR)

泌尿器科は19社にあるが、置かれている群が社によって違う

「泌尿器科」も総合型19社すべてが同じ表記です。違うのはどのグループに入っているかです。

e-doctor・医師バイトドットコム・医師転職ドットコム・ジョブメドレーエージェント 医師・マイナビDOCTORは泌尿器科を外科系の群に置いています。ドクタービジョン・民間医局・Dr.アルなび・Dr.転職なびはその他の群です。

科目一覧が3群に分かれているサイトでは、外科系の中を探すのか、その他の中を探すのかで見つかるまでの時間が変わります。e-doctorはさらに独特で、皮膚科・科・耳鼻咽喉科・産婦人科・泌尿器科をまとめて外科系に入れています。

AGAとの関係も社によって違います。ドクターコネクトの求人票の診療科目欄には「AGA、美容皮膚科、泌尿器科」と3つ並ぶものがあります。

整形外科は19社にあり、スポーツ整形外科を別に持つのは1社

「整形外科」は総合型19社すべてが同じ表記で持ちます。スポーツ整形外科を別区分にしているのはマイナビDOCTORの1社だけです。

Dr.アルなびは、日勤の科目とは別に当直系の科目にも整形外科を持っています。当直系の科目に並ぶのは 科目不問/科/科/整形外科/脳神経外科/麻酔科/救急科/精神科/小児科/産婦人科/当直系その他 です。ここに名前がある科は、日勤とは別に「当直で呼ばれる科」として扱われていることになります。

科目の一覧に診療科でない区分が混ざる。いちばん多い社で7件

科目の欄に並んでいるものが、全部診療科とは限りません。ここでは 健診・診・人間ドック/産業医/製薬企業/医/健/在宅医療・在宅診療/科目不問・専門科問わず/ストレスチェック/毛/AGA/法医学 を診療科の名前ではない区分として数えました。

サービス 診療科でない区分の数
医師バイトドットコム 7
医師転職ドットコム 7
e-doctor 6
医師ジョブ 6
Dr.アルなび 4
Dr.転職なび 4
e-hijyokin 4
ドクターキャスト 4
DtoDコンシェルジュ 3
ジョブメドレーエージェント 医師 3
医師キャリ 3
ドクタービジョン 2
ドクターコネクト 2
MRT 2
マイナビDOCTOR 2
JMC 医師転職支援サービス 2
日本医師会ドクターバンク 2
Doctor's Life Career 1
m3.com CAREER 1
美容医局 0
民間医局 0

医師バイトドットコムと医師転職ドットコムの7件は AGA/診・人間ドック/健/在宅医療/産業医/製薬企業/社医 です。製薬企業や社医は勤務先の種類であって診療科ではありませんが、科目の絞り込みの中に置かれています。

民間医局の科目32区分には、この意味で診療科でない区分が1つも入っていません。健診も産業医も科目ではなく「勤務内容」の14項目の側にあります。m3.com CAREERも近く、科目31区分のうち該当するのは「人間ドック・検診」の1つだけ、Doctor's Life Careerも科目53区分のうち「健診・ドック」の1つだけです。

新しく入った社ではDtoDコンシェルジュ3件が変わっています。中身は「内科全般(科目不問)」「外科全般(科目不問)」「全科目不問」で、科目不問を3段階に分けているという形です。他社の「科目不問」は1つですが、DtoDは内科の中の不問・外科の中の不問・全体の不問を選び分けられます。同社は健診を科目にも施設にも置かず、「勤務内容」(外来・棟・手術と同じ並び)に置いているため、健診の一覧には出てきません

MRTの2件は「法医学」と「専門科問わず」です。法医学を科目に入れているのはこの24社でMRTだけです。逆にMRTは産業医を科目にも施設にも置いておらず、業務内容の29区分の側に「産業医」があります。そのため科目や施設だけを見ると、MRTが産業医の求人を扱っていることがわかりません。

Dr.アルなびとDr.転職なびの4件には「ストレスチェック関連」が入ります。ストレスチェックを科目の1つとして持つのはこの2社だけで、社数が24に増えても3社目は出ませんでした。

健診の扱いはさらに割れます。科目に健診の区分を持つのは15社、施設区分に健診施設・健診センターを持つのは3社(MRT「健診施設」/ジョブメドレーエージェント 医師「健診センター」/医師キャリ「健診」)です。表記も割れており、「健診・人間ドック」が6社、「健診・ドック」が3社、「健診・診・人間ドック」が2社、「検診・診・人間ドック」「健診」「人間ドック・健診」「人間ドック・検診」が各1社です。e-hijyokinは健診を科目の1つとして持ちながら、さらに「健診SPOT」という独立した検索も持つ二重の作りになっています。

診・人間ドックの求人を扱う医師転職サービス16社一覧

同じ運営会社の2サイトは、科目の一覧が一致する

科目の一覧を突き合わせると、運営会社の同じサイトどうしが浮かび上がります。

医師バイトドットコムと医師転職ドットコムは、科目53区分も施設5区分も完全に同一です。並び順まで一致します。どちらも株式会社メディウェルの運営です。違うのは扱う雇用形態のほうで、医師バイトドットコムは非常勤とスポット、医師転職ドットコムは常勤と非常勤の求人検索を持っています。科目の一覧はこの2社を見分ける材料になりません

Dr.アルなびとDr.転職なびはどちらも株式会社エムステージの運営です。科目の差は3区分だけで、Dr.アルなび側にだけ当直系の「内科」「外科」「当直系その他」があります。残る55区分は完全に一致します。一方で施設区分は違い、Dr.アルなびが6区分、Dr.転職なびが12区分です(Dr.転職なびは病院を救急指定の段階で細かく分けています)。

求人検索の「科目」と、登録フォームの「専門科目」は別物

最後に、いちばん間違えやすい点を書きます。多くのサイトには似た並びの選択肢が2か所にあります。

  • 求人検索の科目は「この求人が募集している科」
  • 登録フォームの専門科目は「あなたの現在の専門」

並びが似ているので混同しますが、意味が逆です。この台帳の科目欄はすべて求人検索の側から取っています。

なぜ区別が要るかは、美容医局を見るとわかります。美容医局の求人検索の科目は美容外科と美容皮膚科の2つだけですが、登録フォームの「専門科目」には一般内科・小児科・科・産婦人科・麻酔科・脳神経外科など35個が並びます。これは美容医局が一般診療科の求人を扱っているという意味ではありません。この欄を設けた意図は、公式サイトを読んだ範囲では確かめられませんでした。転科の絞り込みを24社ぶん数えた結果は医師の転科24社の記録にまとめました。ここを求人側と取り違えると、美容クリニック専門のサイトが小児科の求人を扱っていることになってしまいます。

同じ形の注意が要る社がほかにもあります。

  • e-doctorは求人検索の科目一覧と登録フォームの希望科目一覧の中身がずれています。登録フォーム側にだけ「救命救急科」「神経科」「リハビテーション科」(原文ママ)といった語があります
  • ドクタービジョンとマイナビDOCTORは、登録フォームにも同じ並びの「専門科目」欄がありますが、こちらは先生自身の専門を選ぶ欄です
  • DtoDコンシェルジュは、求人検索の科目一覧と、会員登録フォームの「希望する開業の科目」がまったく別の粗さです。後者は内科/科/脳神経外科/整形外科/小児科/産婦人科/科/耳鼻咽喉科/泌尿器科/皮膚科/メンタル/人工透析/歯科/その他 で、開業の側だけ歯科を含みます。台帳の科目欄には求人検索の側だけを入れています。歯科は医師の診療科ではなく、求人検索の科目でもないからです
  • Doctor's Life Careerは登録フォームに「専門科目」と「希望診療科」の2つを置いており、どちらも求人検索と同じ53項目です。自分の専門と、探したい科を別々に聞く作りで、同じ一覧で両方を聞くのは台帳でここだけでした。一覧の長さが違う形も含めると、上の美容医局と合わせて2社になります。この2つを分ける作りが誰のためのものかは医師の転科24社の記録に分けて書きました
  • 医師のセカンドキャリアエムステージの産業医求職支援サービスさんぎょうい株式会社の「専門科目」は自由入力です。選択肢がないので、そもそも突き合わせる対象になりません

施設区分を持つのは15社9社は施設で絞り込めない

科目の話の裏側として、施設区分の有無も書いておきます。施設区分を持つのは15/24社63%です。

持たない9社は、美容医局/ドクターコネクト/e-hijyokin/エムステージの産業医求職支援サービス/さんぎょうい株式会社/日本医師会ドクターバンクJMCDoctor's Life Career医師のセカンドキャリア。このうち美容専門の2社とe-hijyokin、日本医師会ドクターバンク、JMC、Doctor's Life Careerの6社は求人検索そのものは持っていて、絞り込みに施設の区分が無いという作りです。産業医専門の2社と医師のセカンドキャリアは求人検索自体がありません。

科目を53区分・48区分も持ちながら施設区分が0という社が2つ出てきたのが、24社に広げて分かったことです(Doctor's Life Career日本医師会ドクターバンク)。科目の細かさと施設の細かさは別々に決まっている、ということがはっきりします。なお両社とも、求人票の側には施設の種類が公式表記のまま入ります。日本医師会ドクターバンクは「施設種別」欄にケアミックス/クリニック/一般病院など、JMCは求人の見出しに「ケアミックス病院」「訪問診療クリニック」「医療機関併設型介護老人保健施設」などです。絞り込めないことと、情報が無いことは別です。

施設区分がいちばん多いのはジョブメドレーエージェント 医師の17区分で、一般病院/診療所・クリニック/大学病院/療養型/特別養護老人ホーム/ペインクリニック/健診センター/業・社/生命保険会社/製薬企業/保健所/刑務所/発達医療センター/地域医療センター/精神病院/リハビリ病院/老人保健施設。保健所・刑務所・生命保険会社を施設形態として持つのはこの1社だけです。

次に多いMRTの15区分には、調剤薬局/OTC/行政機関/地方自治体/訪問介護・入浴 が入ります。医療機関以外の勤務先を施設形態として細かく持っている社です。

この台帳の該当社数のまとめ

診療科 単独区分を持つ社数
内科 18社
外科 19社
精神科 19社
小児科 18社
産婦人科 17社
眼科 19社
皮膚科 19社
整形外科 19社
麻酔科 19社
泌尿器科 19社
耳鼻咽喉科 19社
放射線科 19社

「単独区分を持つ社数」は、その科だけを指す区分がある社の数です。一覧ページはどの科も19社で、食い違うのは3か所だけです。内科はジョブメドレーエージェント 医師が「一般内科・総合内科」と結合しているため18社、小児科は同じ社が「小児科・新生児科・小児外科」と結合しているため18社、産婦人科はMRTが産科と婦人科に割りジョブメドレーエージェント 医師が婦人科と結合しているため17社になります。いずれも区分が他科と結合しているか分割されているためで、扱っていないという意味ではありません。

なお内科の「単独区分」には「一般内科」「内科」「一般内科(総合内科)」を含めています。耳鼻咽喉科の19社には「耳鼻いんこう科」の3社を含みます。表記が違っても、その科だけを指す区分であれば単独区分として数えています。

この数字は「求人が多い」という意味ではありません。当サイトが数えているのは、公式サイトの絞り込み画面にその区分が用意されているかどうかだけです。求人の件数や採用の状況については、各社の公式サイトで確認してください。

ここで挙げた条件は、台帳の各社ページで確認日つきに記録しています。

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