定年後も働きたい医師の求人はどこで探せるか
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年齢の条件で絞り込めるのは9/21社43%、呼び方は8通り、年齢を数字で書いた社は2つだけ
この記事の答え
定年後も働きたい医師に絞って、転職・アルバイトサービス24社の求人検索を2026年8月20日と21日に読んで数えた記録。医師の定年が何歳かも、定年後のキャリアプランも書いていません。書いたのは、どの社の検索画面で年齢の条件を選べるかだけです。
年齢にあたる条件で絞り込めるのは、求人検索を持つ21社のうち9社です。その9社は年齢の条件で絞り込める9社にまとめてあります。
そして、年齢を数字で書いている選択肢は2つしかありません。残り6通りは「ベテラン」「シニア」「年齢不問」という、数字の入らない言葉です。
探すときに打つ言葉は、社によって8通りに割れます。
年齢不問・ベテラン歓迎/ベテラン医師活躍中/年齢不問/シニア医師活躍/ベテラン医師が活躍できる/定年なし/定年65歳以上/60代以上歓迎。
「何歳まで働けるか」を知りたいのに、選択肢には数字が入っていない
年齢を数字で示している選択肢は、定年65歳以上(ジョブメドレーエージェント 医師、MRT)と60代以上歓迎(民間医局)の2つだけです。
それ以外の6通りは、ベテラン・シニア・年齢不問という言葉で、何歳が想定されているのかが検索画面からは分かりません。
「65歳の自分が応募できるか」を確かめる手段が、絞り込みの側には無いということになります。求人票を1件ずつ開くしかありません。
絞り込めるのは9/21社43%
24社のうち3社(エムステージの産業医求職支援サービス、さんぎょうい株式会社、医師のセカンドキャリア)は求人検索そのものを持ちません。この3社を「年齢の求人を扱っていない」には数えません。以下は求人検索を持つ21社が対象です。
年齢にあたる選択肢を持つのは9社です。
- ドクタービジョン(株式会社メディカルリソース)――年齢不問・ベテラン歓迎
- Dr.アルなび(株式会社エムステージ)――ベテラン医師活躍中
- Dr.転職なび(株式会社エムステージ)――ベテラン医師活躍中
- e-doctor(株式会社リンクスタッフ)――年齢不問
- 医師キャリ(株式会社エボルブ)――シニア医師活躍
- 日本医師会ドクターバンク(公益社団法人日本医師会)――年齢不問とシニア医師活躍の2つ
- ジョブメドレーエージェント 医師(株式会社RMキャリア)――定年65歳以上と定年なしの2つ
- 民間医局(株式会社メディカル・プリンシプル社)――60代以上歓迎
- MRT(MRT株式会社)――ベテラン医師が活躍できると定年なしと定年65歳以上の3つ
確認した範囲で選択肢が無いのは11社――美容医局、ドクターキャスト、Doctor's Life Career、ドクターコネクト、DtoDコンシェルジュ、e-hijyokin、医師バイトドットコム、医師ジョブ、医師転職ドットコム、JMC 医師転職支援サービス、マイナビDOCTORです。
残る1社は判定していません。m3.com CAREERのこだわり条件は初期表示が3つで、残りは『その他のこだわり条件を表示』を押して開く作りです。台帳には全項目を控えていません。持つ側にも持たない側にも入れていません。
「定年」という言葉を使うのは2社だけ
9社のうち、定年という言葉そのものを選択肢に使っているのはジョブメドレーエージェント 医師とMRTの2社だけです。
そしてこの2社は、定年なしと定年65歳以上を別の項目に分けています。定年の制度があるかどうかと、その年齢が何歳かを、それぞれ選べる作りです。
残る7社は、定年の有無を検索画面から確かめられません。「ベテラン歓迎」と書いてあっても、その職場に定年があるのか、あるとして何歳なのかは、求人票を開くまで分かりません。
1社で3つ持つところと、1つだけのところがある
同じ「年齢で絞り込める」でも、持っている項目の数が違います。
- 3項目――MRT(ベテラン医師が活躍できる/定年なし/定年65歳以上)
- 2項目――日本医師会ドクターバンク(年齢不問/シニア医師活躍)、ジョブメドレーエージェント 医師(定年65歳以上/定年なし)
- 1項目――ドクタービジョン、Dr.アルなび、Dr.転職なび、e-doctor、医師キャリ、民間医局の6社
MRTだけが、年齢の言葉と定年の制度の両方を持っています。ベテランで探すか、定年なしで探すか、65歳以上で探すかを選び分けられるのは、確認した中でこの社だけでした。
同じ運営会社の2サービスは、同じ言葉を使っている
Dr.アルなびとDr.転職なびはどちらも株式会社エムステージが運営していて、どちらも「ベテラン医師活躍中」という同じ表記を使っています。
一方、日本医師会ドクターバンクは年齢不問とシニア医師活躍を両方持ちます。この2つは他社では別々の社が使い分けている言葉で、1社の中に並んでいるのはここだけです。同じ画面に2つあるということは、この社の中では意味が違うものとして扱われていることになります。ただし、その違いが何かは検索画面には書かれていません。
「年齢不問」は「高齢でも応募できる」とは限らない
年齢不問という表記は、ドクタービジョン、e-doctor、日本医師会ドクターバンクの3社が使っています。
この言葉は下の年齢にも上の年齢にも掛かります。若手が対象の求人にも、ベテランが対象の求人にも付き得る言葉で、「高齢の医師を歓迎している」という意味には限定されません。
対してベテラン歓迎・シニア医師活躍・60代以上歓迎は、上の年齢層に向けた表記です。同じ「年齢の条件」でも、この2種類は指しているものが違います。
台帳ではどちらも「年齢にあたる条件」として数えていますが、探すときは分けて考えたほうが確実です。
この記事に書いていないこと
書いたのは、24社の求人検索の画面で年齢をどう選べるかだけです。次のことは書いていません。
- 医師の定年が何歳か――病院ごとに就業規則で決まるもので、台帳には控えていません
- 定年後のキャリアプラン――再就職先の種類や準備すべきことは、各社のコラムに詳しく出ています
- 年齢別の年収――台帳には各社の年収の絞り込み欄を控えてありますが、年齢別の金額は控えていません
- 求人の件数――各社がこの条件の求人を何件持っているかは数えていません。「選択肢がある」と「求人がある」は別です
確認の方法と日付
24社の公式サイトを2026年8月20日と21日に読み、求人検索の画面にある選択肢を公式サイトの表記のまま台帳に写しました。この記事の数字は、その kensaku の欄を数えたものです。
公式サイトの記載は予告なく変わります。選択肢の名前が変わっていることがあります。数字が合わないときは、各社のページに確認日を書いてありますので、そちらを見てください。
判定していない社が1社あります(m3.com CAREER)。「選択肢が無い」ではなく「全項目を控えていない」です。
この記事で見た条件は、台帳の各社ページに確認日つきで記録しています。
年齢・定年の条件で絞り込める会社だけを見る(9社)