転職を繰り返す医師の特徴とデメリットについて

私も含め、転職を繰り返す医師の特徴について

転職を繰り返す医師の特徴として、自身はステップアップをしているだけだと考えていたり、目的意識をしっかりと持ち、自らキャリアパスを構築できると考えているのかもしれないが、実際世間はそうとらえてはいない。

それぞれ転職をする際にはそれなりの理由があるのだが、実際には適応力や適性がない医師だと思われたり、チーム医療ができない人材だと思われてしまったり、何か気に入らないことがあればすぐにやめる人間だという印象を持たれてしまいがちである。

おっさん循環器内科医の私がいうのもなんだが、いかなる理由があったとしても、転職を何度も繰り返すことはデメリットの方が大きくなってしまうケースがほとんどであると考えるべきである。

だから、一度転職を失敗すると次の転職が確実に難しくなり、転職失敗の連鎖にはまり余計に自分が希望する医療機関への転職が難しくなる。

転職を繰り返す医師のデメリット。医療機関はここを見てる!

転職を繰り返す医師のデメリット

上記にも述べた様に転職を繰り返すことは、医療機関や他の医師から、マイナスイメージを多く持たれてしまい、医師の転職にはデメリットがとても大きい。

キャリアアップのための転職というよりも、何か問題を起こしやすい医師なので転職が必要になったと想像をされてしまう。

専門医をとるためなど、履歴書上で明確に理由がわかる場合以外で転職の理由をプラスにとらえてくれる医療機関はほぼないと考えたほうが良い。

転職履歴がたくさんある医師に対しては、余程医療機関側が医師の採用に困っていない限り、面接、面談の前の段階ではじかれてしまうだろう。

転職を繰り返さない為にも、自分にあった病院選びが大事

これらを鑑みた結果、正しい病院選びを行い無駄な転職を繰り返さないことが、医師としての自分のキャリアプランを成功に導くためにとても重要である。

ではどうすれば自分にあった病院選びをすることが出来るのかであるが、これは非常に難しい。
面接、面談の時点でその医療機関のすべてを知ることは困難である。
勤務をし始めてわかることの方が多い。勤務してみると思っていたことと違うということは多々存在する。

ここで一度違和感をもってしまうと些細な事も気になり始めてしまって、居心地が悪くなってしまう。
確かに思っていたことと違う、話が違うという事は、誰だろうとおかしいと思うだろう。
ただ、その時は悪い所だけでなく、いいところを思い出すことを心がけるべきである。

なぜ、その医療機関で勤めようと思ったのか。
そこを満たしさえしていればよいのだと考えるべきである。
それが転職を繰り返さない秘訣の一つである。

自分の希望に完全に合った病院選びを医師が一人ですることは簡単ではない。
そういう時は医師転職のエージェント会社などに登録することをおすすめする。

自分だけで情報を集めるのには限界がある。
また、表立って動きにくい医師の転職ではなおさらである。

これまで多くの医師の転職に携わってきたエージェントたちは病院の内情や転職のコツなど多くの豊富な情報を持っている。

それらを考えると病院選びをする際に医師転職エージェントに相談する事は、病院選びを失敗しない近道であると言える。

あなたが雇用側だったらどのような医師を採用したいですか?そこを考える事が大事!

転職を考える時に大事な事

転職をしたい。
そう思った時に考えてほしい事はあなたが雇用側であったら、そこで転職をしょっちゅう繰り返している医師を採用するか?という部分である。

出来る限り第三者の目線に立って考えてみてほしい。
今回転職をして、その次に転職をする際に今のタイミングの転職はメリットよりもデメリットが大きくならないだろうか?

採用側はこの転職を繰り返す私をどう思うのであろうか?

それを立ち止まって考えてほしい。
転職を繰り返すことが必ず悪いとは言わない。

実際結構な回数の転職をしてきたおっさん循環器内科医の私であればあなたに共感できることも多いだろう。
ただ、医療機関側がそうであるという保障は全くない。
統計的にはむしろそうでない可能性の方が高い。

無駄な転職を繰り返すことは医師にとって必ずデメリットになると言ってもいいだろう。それを踏まえたうえでご自分のキャリアプランをしっかりと構築することをおすすめする。