医師転職の失敗しない面接・面談対策

面談と面接の違いについてまず知っておこう

面談と面接の違いについて

「面接」と「面談」の違いにおいて理解していない医師や面接官も多いと聞く。
しかし、面接と面談は似ている様で目的が全く違うものなのだ。
内容に関してしっかりと理解をして面接、面談に向かう事が採用に大きくかかわってくるのである。

まず「面談」に関してだが、面談は病院、医療機関側と医師が対等な立場としてお互いの理解を深めるための場の事を言う。
病院側は採用をする可能性がある医師に病院の概要、または魅力などをアピールし、医師の病院に対する理解を深めることを第一の目的としている。
医師側としては自身の仕事への思いや今後のキャリアプランとの適合性と病院での勤務条件の確認などを行う場である。
どのタイミングでの面談かにもよるが、今後の仕事内容や病院の経営方針、待遇などについて気兼ねなく、質問をぶつける場でもある。

また、「面接」に関しては面談と全く意味が異なる。
医師採用活動における「面接」は、病院が医師の能力、性格などを確認し、今後病院で働いてもらう事がお互いにメリットになるかを見極める場となる。
医師にとっては病院に自分自身を理解してもらい、職務に対する意欲や適性、能力などをアピールする場になる訳でります。

これらの違いを全く理解せずに面接、面談に漫然と臨む医師が多い。

また、逆に医療機関側から、面談といわれるか面接といわれるかで、相手の姿勢もわかってくる。
面接でも面談でも医療機関側へ出向くことを懸念する医師も少なくないだろう。
ただ、面談はもちろん、面接であっても必ずその病院に就任しなければいけないというものではない。
どちらにしても、医師側は決定権は自分にあるのだというくらいの心意気で気軽に話だけでも聞きにいくという気持ちで伺うくらいでいいだろう。

面談対策 医療機関がみているポイント

面接対策・医療機関がみているポイント

面談対策で気にするポイントは実はそれほど多いものではない。
面談される医師側も慣れていないが、面談する側も慣れていないというのが現状なのだ。
だから、評価基準というものは実はあいまいなことが多い。

なので、面談前、面談時に気を付けるポイントといえばごくごく、一般的なことになる訳だ。

・緊張をしすぎない
・訪れる医療機関の事をある程度調べておく
・相手が話をしている時に割って入らない
・姿勢をよく、相手の目を見て話す
・質問に対して真摯に答える

この様に面談でも面接でも基本的な姿勢は同じなのだ。
こちら側の言いたい事を話すだけでなく、相手の質問に対して的確にこたえること。

結局大切なことは、医療機関側の理事長や院長、人事担当者が先生を見て、今後気持ちよく一緒に仕事がすることが出来るな。と思わせる事ができるかどうかが最も重要なポイントなのである。

では、実際に面接時にどの様な話を医療機関側に話すことが面談の成功につながるのだろうか。

面談対策で評価を上げる!

面談時に話す内容として、プラスポイントになることは、面談相手の医療機関に医師であるあなたが就任した場合、何をもって病院に貢献出来るのか。そしてその際に医療機関側にどんな準備やサポートをしてもらう必要があるのか。
それをしっかりと病院側に理解してもらう事が肝要である。
また、病院側からの現状の診療に関しての説明が必ずあるので、そこにどれだけ歩み寄ることが出来るかをしっかりと話をする事である。
これが医師に対する評価の大きなプラスポイントになるのだ。
人の話を聞かず自分のやりたい事を並べ立て、交渉ばかり行うのはあまり良い事ではない。。

もっと言うと更にマイナスポイントになることがある。
面談、面接まで至っているケースというのは、少なくとも病院側は余程のマイナスなことがなければ採用しようという気持ちで臨んでいることが多い。

ただ、それでも不採用になることがある。
典型的なのは面接、面談で絶対にやってはいけないことをしてしまっているケースである。

面談と面接を成功させる為に

面談、面接を成功させるために絶対にしてはいけないことは、マイナストークである。
マイナストークとは簡単に言うと現在の勤務先、過去の勤務先を悪くいう事だ。

もちろん、転職活動をしている医師は、現在の職場、過去の職場に対して100%満足しているというケースは多くないだろう。
もちろん、なぜ転職をしたいのか。
という理由を話すときに少なからず現在に対して何が不満なのかを話さなければならないというケースも少なからずあるだろう。

ただ、このマイナストークと転職理由説明の線引きをあやまってしまうと面談、面接の成功から大きく遠ざかってしまうことになる。
採用側としては、医師からマイナストークを聞かされると、この医師を採用するといずれ自院の事も悪く言われるのではないかという疑念が生まれてしまうのです。
これは採用側の医師に対する評価を一気に落としてしまうことに直結するのだ。

だから、マイナストークをすることは病院側の心証、評価を悪くすることはあってもよくすることは決してないことと心得えて、この点は注意してほしい。

医師転職エージェントなどに転職の手伝いをしてもらっている時は、マイナストークや愚痴、そして本当の転職理由は彼らに聞いてもらうに留めて、医療機関側には前向きな転職理由を説明するのが賢い医師の転職テクニックなのである。