将来のキャリアを見据えた医師の転職について話したい

将来のキャリアを見据えた働き方が大事!キャリアプランをしっかりと!

将来のキャリアプランを中途半端にたてている医師が多い。
自分の専門の診療科目を決めて、専門医の資格を取る。
その他の周辺の資格も必要なものだけとっていく。
年収が大体どれ位になればいいか。

この程度のプランを立てている医師はほとんどであると思うが、具体的なキャリアパスを考えることをおろそかにしていることが多い。
その資格をいつまでにとるのか。その次の資格を具体的に決めているか。
またそれらの資格を取るためにどの規模の病院に勤めるのか。
医局に医師人生の最後まで属しているのか、そうでないのか。
仮に医局を出る選択肢を持っているのであれば、具体的にそれはいつで、どの様な状況になっている時なのか。

それをしっかりと考えるべきである。
またそれぞれのタイミングでの自分の立ち位置も考えなければならない。

その辺りの情報リサーチも含めて具体的なキャリアプランを組むべきである。

キャリアアップ出来る環境で勤務する方が良い

しっかりとキャリアアップが出来る環境を見つける事も大切である。
キャリアプランとキャリアパスがしっかりとしていると、転職の際などに無駄なことを考える時間が省ける。

今回の転職は何のための転職であるのか。
専門医などの資格を取得するためなのか、経験を得るためなのか。

その辺りが具体的になっていれば、目に見える条件以外の所にも目を配れる様になる。

職場の環境はどうなのか。人間関係などはどうなのか。
病院の経営状態はどうなのか。

専門医など自分が次に取得を考えている資格が取れる。
年収がいい、通勤しやすい、手当が厚いなどという事もとても大切な条件ではあるが、それらだけを見て決めて後悔をしたという医師を私は何人も見てきている。

上記のような働く環境自体がどうなのかという事を調べる余裕をもって勤務先を探すことがキャリアップをスムーズにする秘訣である。

キャリアプラン次第では、医局に入らないという選択もある

医局に入らないという選択肢もある
キャリアプランによっては医局に入らないという選択肢は十分に考える余地がある。
昔ほど、医局にこだわらない医師は増えてきたし、医局自体も制限を軽くしているところが増えてきているのが現状である。
地方によっては医局の力が強いという所もあるが、その種の地域は多くはない。

どの地域の医局であっても、医局に入っている方が専門医を取りやすい環境でいられるし、食いっぱくれはないだろう。

ただ、医局に入らずに勤務先を探した方がいい年収、いい経験を得られるというケースも多い。

自分のキャリアプランにとって確実に医局が必要だと言い切れないのであれば早い段階で医局を離れて転職するという選択肢も悪くない。

専門医の資格とキャリアの関係性について

やはり専門医を多くとっておいた方が転職先を探すのにも簡単になる。
もちろん、診療科目、地域、年齢などによって転職先の選択肢の数は変わってくるが、専門医があるのとないのとでは全く違ってくる。

特に卒後10年少しの専門医が1~3つ程度取れてきた頃の時代は転職がかなりしやすい時期であるといえる。

ただ、この時代に売り手市場だからといって条件面だけで転職先を決めると後で大変なことになる。

売り手市場だからこそ条件面以外の部分をしっかりと見て、医師としてのキャリアを積むことをお勧めする。

私のようにならない為にもちゃんとしたキャリア形成をして下さい。

医師として成功した人生を歩むことに大切なことはキャリア形成である。

そのためにどの様なキャリアパスを踏んでいくのか。
目先の条件などに流されてしまうと、履歴書を汚した私のようになる。

卒後10年程度の若造に高すぎるといわれた給与をもらっていたが、ふたをあければ描いていたキャリアプランから外れてしまっていた。

今も大切であるのは当然わかるが、その5年後、10年後の自分の医師人生を考えた時にこの選択肢が正しいのか?という事がはっきりわかる様にこれからの医師にはしっかりとキャリア形成していってほしい。