失敗事例から転職で失敗する医師に共通する特徴を考えてみる

転職の失敗事例。主に私の失敗事例だが・・・

転職の失敗事例

年収アップ、キャリアアップ、魅力的なポジションなど医師の転職にはバラ色の未来を予感させる言葉が並ぶ。しかし実際には世の中そんなに甘くない。特に今の病院がイヤなので辞めたいと思って転職を考えているとしたら次の病院でもうまくいかないことが出てくるだろう。医師の転職失敗事例は枚挙にいとまがない。おっさん循環器内科医自身も失敗事例の経験者だ。正直言って後悔している。戻れるなら医局をあの時辞めずにもう少し我慢してタイミングを見計らってからちゃんと根回ししてもっとうまく退局すれば良かったと思う。
しかし辞めたいという気持ちが強い時はそれが勝ってしまうものだ。
医局の関連病院で働いていたときは当たり前だと思っていたことが市中の中規模民間病院では当たり前ではなかった。年収は上がったが仕事の面ではストレスがたまることが多かった。意識の低いスタッフを見ると悪い癖でイライラが募り怒鳴ってしまうことがあって、結局自分の居場所を自ら失くしてしまったのが最初の転職失敗だった。
後悔しても仕方が無いが、そういうレベルの病院を転職先に選んでしまったのが最初の失敗。そこに自分を合わせることができなかったのが次の失敗。で、すぐ1年後にまた転職することになってしまった。年を重ねて転職を繰り返すと次の転職はさらに難しくなる。転職回数が増えると病院側が警戒するのと、年収や役職面で合う病院が少なくなるのだ。

転職で失敗する医師の共通点とは?

おっさん循環器内科医も転職失敗組だが、転職で失敗する医師には共通点があると思う。自戒も込めてこれから転職を考える先生方には、失敗せずにいい転職をしてもらいたいと思うので、恥ずかしながら自己分析と周囲で転職を繰り返して、失敗している医師の事例から共通点や特徴を挙げてみる。

転職で失敗する医師の共通点とは? 
・理想が高過ぎる
・コミュニケーションが苦手
・我慢ができない
・自信過剰
・プライドが過剰に高い

こんなところだろうか。年齢が上がって転職を繰り返している医師は更にこの特徴が強くなる。
あなたはどうだろうか?転職に失敗する医師に共通している特徴に当てはまるだろうか?

転職後うつになる医師も少なくない

うつ

転職で失敗すると誰でも落ち込む。おっさん循環器内科医も初めての転職がうまくいかなくて相当落ち込んだ。やはり転職失敗は本当につらい・・・。形は自己都合退職だったが事実上クビになったようなものなのだ。キャリアアップを目指して転職したのに、1年後にまた転職に追い込まれてさすがにこの時は本当に落ち込んだ。やる気がおきず夜も眠れず、ひょっとしたらうつ病だったのかもしれない。仕事をしていて感じるストレスとは異質のストレスに押しつぶされそうだった。プライドが邪魔をして転職活動もうまく進まず、次の転職先がなかなか決まらなかった。どこも無ければ無職になってしまうというという焦りを感じたのだ。
転職後うまくいかずにうつになる医師もいるという話を聞くが、現におっさん循環器内科医自身がうつだったのかもしれない。幸い、その時出会った転職エージェントが窮地を救ってくれた。捨てる神あれば拾う神ありでほどなくして次の病院が決まった。変なプライドを捨ててちゃんとやるべきことをやれば働く病院はあるのだ。贅沢をいわなければ医師不足の今の日本で医師がくいっぱぐれることは無いと思って必要以上に悩むことは無い。
それとすぐ辞めると転職は癖になってしまう医師が多いのでしばらくは辛抱して頑張った方がいい。起こるかどうか分からないことを心配するのはストレスになるだけだ。それよりも信頼できる人に相談一番だ。

後悔しない転職を行う為に

後悔しない転職を行う為には、自分の優先順位を明確にして病院選びをする事が重要だ。
仕事内容は二の次で、とにかく年収アップを優先するのか、年収はそこそこあればよくてキャリアアップを優先するのか、年齢や価値観によって変わってくるだろう。
優先する条件を明確にしないで転職するとこんなはずではなかったと後悔してすぐ辞めることになる。そんな転職失敗の医師をいっぱい見てきた。
転職成功のひとつの要素はすぐ辞めないことだ。継続する事は大切だ。次に転職する時にも勤続年数が長いことは大きな評価ポイントになるのだ。逆にすぐ辞めると履歴書が汚れてしまい医師転職市場での自分の価値は大きく下がってしまうことを覚えておいた方がいい。
多少イヤなことがあっても辛抱して続けていれば、いずれその転職が成功に変わることがある。これもおっさん循環器内科医自身の経験談だ。
この記事をみている人には私のように転職失敗は避けてほしいものだ。