自分自身が産業医に興味をもっており、産業医になる為に必要な事や、産業医になってからの報酬や年収について調べている。調べた情報をノート代わりにまとめてみた。
まず産業医とは?勤務医との違いは?
そもそも、勤務医と産業医の違いというと、医療機関に属するか、企業に属しているかという点がまず大きな違いである。
職務内容も産業医はいわゆる勤務医とは違い、労働者の健康管理をしていくことが中心になる。給与面に関していうと勤務医に比べるとすこし低くなる。
また、勤務の時間帯、忙しさなども全く違うし、勤務医と産業医は全く別の職業といってもよい位違うと思うのは私だけだろうか。
産業医になるには?
産業医になるには、産業医の資格を取る必要がある。
勤務医であれば、別に専門医が無くとも勤務できるし、臨床経験を積みながら専門医を取るケースが一般的であるが、産業医として働く場合は必ず産業医の資格を持っていることが最低条件になる。更には産業医としての実務経験必須という求人が多いくらいだ。
だから、まず産業医になるには認定産業医の資格を取ることから全てが始まるのだ。
具体的には、日本医師会の研修を受けるか、産業医科大学の産業医学基本講座を受けるか、労働衛生コンサルタントの試験に合格するなどいくつかの方法があるようだ。産業医大の夏期集中講座など短期間で産業医資格を取れる手段もあるが、早めに申し込まないと枠が一杯で受講できないという事があるらしい。
また、産業医資格の更新に関しては、5年ごとに更新申請をすることで可能になる。
認定証取得後の5年間に生涯研修を20単位以上取得、その他に実地研修、専門研修をそれぞれ1単位以上取得する事で更新の資格を得ることができる。
もちろん更新をしないと、他の資格と同様、産業医の資格を喪失してしまうので気をつけないといけない。
産業医の報酬、年収について調べてみた
次に産業医の報酬について調べてみる。
産業医の常勤での報酬は約800~1600万円と言われており、かなり幅が広い。また非常勤の嘱託産業医の場合は、月に1回程度の訪問で約3万円~6万円程度なのでこれも幅が広いといえるだろう。
この報酬の差は、勤務内容が大きく異なるという事は少なく、どちらかというと、産業医は契約先の企業によって給与が大きく変わってくることになる。
事前に勤務希望先をしっかりと調べたうえで面接や面談に行かなければ、思っていたよりもかなり報酬が低いというケースも少なくないので要注意である。
大企業であれば報酬が高いだろうと考える事も間違いであるケースも多い。
ただし、報酬面は勤務医より確実に下がる産業医ではあるが、完全に週休2日や週休3日、週休4日という休みの日の方が多いという内容もある。当然休みが多ければ年収は少なくなる。
また、産業医は休みが多いだけでなく残業になるというケースも少ない、仕事の負担としては、勤務医に比べて格段に少ないところが、産業医の大きな魅力の一つであろう。
臨床の最前線で働くことに疲れてしまった医師や、ゆったりと働きたいという医師などには向いているのではないだろうか。
私も産業医に魅力は感じている
実は私自身も産業医には魅力を感じている。
私は、そろそろ年齢も年齢なので、最前線で勤務医として働くよりも、産業医でゆっくりと働きたいと思っているのだ。
以前、産業医になるにはどうすればいいかと考えたことがあり、その時に産業医資格を取ろうと思ったのだが、当時は忙しくて資格取得を後回しにしてしまったのだ。結果、いまだに産業医資格は持っていない。だから良い案件があってもただ眺めているだけという状態だ。
年収は確かに今よりも下がってしまうのだろうが、決まった時間内だけの勤務になるだろうし、そう考えれば報酬が下がったとしても精神的にも肉体的にも余裕をもって生活していけるのではないだろうか。
もっとも魅力を感じているのはこの余裕を持って働けるという点で、勤務医と産業医の一番の違いは、時間を上手く使えるということや時間に追われずに仕事が出来るという点であると思う。
どうしても勤務医の場合は勤務時間というものが決まっている様で決まっていない。正直残業がない日のほうが珍しい。
更に、勤務医は当直などもあるので、どうしても生活リズムを整えるのも難しいし、この年になると体力的にもきつくなってくる。
そう考えると、決まった時間に出勤し、決まった時間に帰ることが出来る産業医という仕事に魅力を感じるのである。
産業医は休みも週休2日どころか、週休3日という企業もあるので、私も産業医として働くのであれば週休3日で1000万~1200万程度の良い案件でゆったりと働きたいと思っている。